• 2016 Autumn and Winter issue
  • by JOURNAL STANDARD relume

「らしさ」をまとう、あのひとのスタイル

issue13 Satoshi Yamane & Asami Haruyama

ファッション好きな人たちを中心に、今、話題を集めているブランドが、バッグや雑貨を展開する「F/CE.®」とメンズ&レディスの洋服を展開する「so far」。この両ブランドを手がけるのが、デザイナー、クリエイティブディレクターの山根敏史さんとウィメンズ・デザイナー、バイヤーの春山麻美さんだ。ちなみに山根さんはバンド「toe」のベーシストとしても知られている。仕事上のパートナーであるふたりは、職場を離れれば2歳と0歳の子どもを育てる結婚3年目の夫婦でもある。 出会いは今からおよそ5年前。初対面の人たちが無人島でキャンプを行う雑誌の企画に、ともに参加したことがきっかけだった。春山さんの記憶にある山根さんの第一印象は「イカつい人」。キャンプは夜になり10人くらいで飲み始めたが、ひとり、またひとりと脱落し、最後まで残ったのが山根さんと春山さんだった。「私たち、めっちゃ酔っ払っていましたね(笑)」と当時を振り返る春山さん。お互いお酒好きなことがわかり、無人島から戻ったあとも飲みに行く間柄に。そしてお付き合いが始まり、子どもを授かったタイミングで結婚した。 「同じ職場なので、仕事で大変な時もふたり同時に訪れます。だから、協力し合わないと生活が成り立たない部分がありますね」とは山根さん。かつては退社時刻が深夜0時を過ぎることもざらだったが、今は子育てと仕事を両立するため、より集中して仕事に取り組むようになった。春山さんは17時には子どもを保育園に迎えに行くし、山根さんも出張やバンドのツアーで家を空けることが多いため、せめてそれ以外の日は早く帰ろうと21時には会社を出るようになった。そして、飲みに行く機会も激減した。

  • Satoshi Yamane & Asami Haruyama
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山根さんは、もともと大工をしていて、服飾系の専門学校を経てアパレル会社に入社。その後、米国ブランドの日本支社の立ち上げに携わったのち、自分の会社OPEN YOUR EYESを設立した。その際「会社をやるなら、カルチャーを感じられるブランドやモノをつくりたい」と決意。
それを実現すべく、年に一度、カメラマンとともに家族で2〜3週間かけてどこかの国を一周する。そして、政治、音楽、色、フード、雑貨など現地で得たエッセンスを「F/CE.®」と「so far」でのモノづくりに反映している。 これまでに訪れた国は、ドイツ、キューバ、アイルランド、ノルウェー、モロッコ、スイス。例えば、アイルランドでは、イニシュモア島で見たフィッシャーマンたちと、彼らが着ているフィッシャーマンズセーターからインスピレーションを得ると、帰国後、それを今の時代や気分に合わせて自分たちなりに解釈し、再構築したアイテムを生み出した。「単なるポーズとしてカルチャーを取り入れることはやりたくないんです。実際に現地に出かけて、あらゆるものを五感で捉えてくるからこそ、自分たちのブランドらしさが出せると思っています」とは山根さん。 そのルーツは、山根さんが学生時代を過ごした名古屋にある。当時、彼の周りにはパンクやハードコア、ニュースクールなど、アメリカやイギリスの音楽やそれにまつわるカルチャーを突き詰めた人たちが多かった。中にはアメリカに移住したり、日本に現地のバンドを招いて一緒にライブをするディープな人たちも。山根さんがファッションを好きになったのもこうしたカルチャーの影響が大きい。この経験から「ボクの中では、基本的になにかを徹底的に掘り下げていかないと共感を得られるモノづくりは続かないと思うんです」と山根さんは話す。

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山根さんがビジネスをする上で最も大切にしていることは、合理的であること。以前は自分をなんでもこなせるマルチプレイヤーだと思っていたが、子どもができて時間軸が変わったこともあり、足りないところを補ってくれる春山さんの存在は以前にも増して大きくなっている。「仕事の進め方やスタッフとの接し方など彼女から学ぶことは多いですね」とは山根さん。春山さんがいなければ、レディスラインの展開は難しかったとも。例えば、レディスのバッグに関して春山さんは「女性にはカワイイかどうかが重要で、機能は必要最低限あればいい」と話すが、機能を大切にして、機能的じゃないバッグは必要ないとまで思っていた山根さんには、そういう考えや引き出しがなかった。「ボクは不器用で一辺倒なところがある。だからこそ、第三者的な立ち位置で、一歩引いたところから話を聞いてくれる彼女がいてくれたからこそ、うまくいっているのではないでしょうか」。 逆に春山さんには、山根さんの行動力が勉強になる。「彼がアメリカに進出したいと言ったと思ったら、すぐにアメリカで展示会を開催したり、お店を出したいと言ったそばから物件を探していたり。頭でこうしようと思ったら、すぐに動けるのはすごい」。ほかの人であれば、実現が難しいと決めつけて一歩引くところでも、山根さんは逆に一歩前に進む。「私がやりたいと言ったことに対しても、いいじゃん、それやろうよって言って、すぐに行動を起こしてくれる。あまり否定されないんです」とは春山さん。山根さんは「誰にでも“やってみようよ”と言うわけではありません。一緒に生活していて考え方もわかっている彼女のことを信頼しているからこそなんです。もちろん一緒に働くスタッフとも同じ考えです」。 時代やトレンドに迎合することなく、自分たちがいいと思うモノをいいと思うやり方で展開してきた山根さんと春山さん。ふたりが力を合わせて歩みを続ける限り、思い描く未来は約束されているに違いない。

item list

JOURNAL STANDARD relume の新作アイテムを、
お気に入りの私物と合わせてコーディネイトいただきました。

  • Item list1

    一枚あると便利なのが、ゆったりとしたコート。Tシャツにチノパンなどのラフな格好やシンプルなスタイルでも、それをバサッと羽織るだけで、コーディネートがサマになる。気張らないこなれ感も出て、オンでもオフでも活躍してくれること間違いなし。

    • JOURNAL STANDARD relume

      HANDMADE COAT

      ¥24,000+(tax)
    • BARN STORMER

      2タックヒラオリトラウザー

      ¥19,800+(tax)
  • Item List2

    デニムパンツは、裾がフレアになったシルエットや、膝当てのようなデザインが個性的な一着。トップスにブルゾンを羽織っただけのシンプルな着こなしでも、特徴のあるアイテムをどこかにさりげなく取り入れることでオシャレ感がアップする。

    • RACHEL COMEY

      PURSUE PANT

      ¥40,000+(tax)
    • HAVA A HANK

      PAISELY BANDANA

      ¥1,000+(tax)
      BUY
  • Item List3

    オリジナルのオイルドコットンクロスを使ったバブアーのジャケットは、存在感の強いアイテム。だからこそ、インナーに白のTシャツを合わせるなど、ほかのアイテムはシンプルなデザインのものをチョイスすることで、すっきりとしたコーディネートに。

    • Barbour × JOURNAL STANDARD relume

      SMU SL SPEY

      ¥56,000+(tax)
      BUY
    • ROCX× JOURNAL STANDARD relume

      SMU CORDUROY PANTS

      ¥10,000+(tax)
      BUY
    • snow peak × JOURNAL STANDARD relume by MOONSTAR

      Allweather Camp Hi

      ¥14,000+(tax)
      BUY
    • F/CE

      SATIN 3WAY HELMET BAG

      ¥20,000+(tax)
  • Item List4

    カジュアルな白のオーバーオールに、あえて高級感のあるラビットファーのコートを合わせたミックスコーデ。カジュアルなスカーフをプラスすることでよりバランスの良いコーデに。ファーなどラグジュアリーな素材を使ったアイテムは今年のトレンドでもある。

    • A.P.C.

      RABBIT FUR COAT

      ¥220,000+(tax)
    • mani puri

      PAISELY SILK SCARF

      ¥11,000+(tax)
      BUY

※その他本人私物。

next story

鈴木まりや & 山根梨絵

鈴木まりや & 山根梨絵

次回はイラストレーターとして、雑誌や広告、イベントなどを舞台に活躍するMariya Suzukiさんと、デザイン本の書店&ギャラリーの運営に携わる山根梨絵さんが登場します。公開は11月上旬の予定です。お楽しみに。

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