• 2016 Autumn and Winter issue
  • by JOURNAL STANDARD relume

「らしさ」をまとう、あのひとのスタイル

issue14 Mariya Suzuki & Rie Yamane

イラストレーターのMariya Suzukiさんは、この7年間、古き良き街並みや散歩中に見つけた生活感の漂う家屋、市井の人たちの何気ない佇まいなど、自分の日常にまつわる風景を毎日のようにスケッチしてきた。中華料理店に入れば、カウンターや厨房を描きながら料理を待ち、餃子が焼きあがれば、それを素早く描写する。電車に乗れば、愛用のスケッチブックを取り出し、向かいの席に座る人を観察してペンを走らせる。「特別なことをしている人を描きたいわけではないんです。例えば、私が電車内で描く人は、寝ているか、ケータイを触っているか、本を読んでいるか。なんでもないことをやっている人、みんなが生活している雰囲気を絵にするのが好きなんです」。 Mariyaさんは子どもの頃から絵を描くことを生業にしたいと思っていて、ほかになりたいものはなかったと話す。今でも、もっと絵がうまくなりたいと願う彼女にとって、日々のスケッチは上達への修練でもある。「自分の中で納得のいく絵が描ける打率をあげるために、1枚1枚、人にも見せられるクオリティにすべくスケッチに取り組んでいます。仕事で描いてばかりだと、逆に絵がヘタになるような気がするんです」。 そんな彼女が最近よく題材にしているのが、この世からなくなりゆく建物たち。「去年あたりから私の周りでたくさんの建物が取り壊されていると強く感じています。そのほとんどは名もない建物ではありますが、有名無名問わず、できるだけその様子を絵に残しておきたいんです」。中でも今、興味を持っている場所のひとつが築地市場だ。今回、実際に現地を訪れ、その様子をスケッチした。「いろいろな歴史を積み重ねてきた建物や、そこで働く人たちの生活が感じられる雰囲気がすごく素敵でした。いつ取り壊されるのかはわかりませんが、もっと時間をかけて描いていきたい、愛おしくなるような場所でしたね」。

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タイポグラフィにまつわる本を扱う書店として、海外からも注目を集めているのが、学芸大学にある「BOOK AND SONS」。ギャラリーを併設するこの店で、スタッフとして働くのが山根梨絵さんだ。実は上のフロアにスタジオも備えた建物全体がリノベーションによって生まれ変わったもので、物件を探す段階から内装のデザインまでを山根さんが手掛けている。
学生時代はファッションのデザインを学んでいた彼女。前職では、ファッションニュースを配信するウェブサイトの運営に携わり、自らカメラマンとしてストリートスナップの撮影も行っていた。今の会社にはスタジオの運営スタッフとして入社。インテリアデザインを行うのは初めてだった。「今の空気感を肌で感じるために、休日にはセンスの良さそうなカフェに足を運んで内装をチェックしたりしながら、パソコンを使ってイメージを形にしていきました」。その結果、白い壁に天井近くまである木製の本棚や什器を備えた「BOOK AND SONS」の内装が完成した。一番のこだわりは、奥のギャラリースペースとの間仕切りだ。「細い鉄のフレームにガラスをはめ込んだもので、書店に入った瞬間に奥にあるギャラリーの様子も見えるようにしました。これによってお客様の興味をかき立てて奥へと誘導することもできますし、書店を含めたスペース全体が広くも見えますね」。 書店がオープンしてから早1年半。スタッフとして店にも立つ山根さんは、書店やギャラリーを訪れるお客様との会話から、さらなる刺激を受けている。「タイポグラフィの本を扱う書店なので、お客様ご自身もデザインやモノづくりをされている方が多く、中にはすごい熱量でお話しをしてくださる方もいらっしゃいます。そういうみなさまと接しているうちに自分の中に眠っていたモノづくりへのパッションを取り戻すことができ、今では趣味で服をつくるようになりました」。

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イラストレーターのMariya Suzukiさんとギャラリーのスタッフでもある山根梨絵さん。ふたりは来年2月に予定されているMariyaさんの個展に向けて、定期的に会って打ち合わせを進める間柄だ。Mariyaさんにとってパートナーとなる山根さんの印象は「優しそうな方で、とても安心しました」。山根さんはMariyaさんについて「笑顔が素敵で、エネルギーを感じる方ですね」と話す。 個展についてのアイデアも少しずつ具体的になっていて、山根さんは「お客様も楽しめるようなワークショップも行う予定です。Mariyaさんには来場された方の似顔絵も描いてもらおうと思っています」。Mariyaさんも「似顔絵イベントはぜひやってみたいですね。ほかには一点ものの本をつくりたいとも思っています。ぜひいろいろな方に足を運んでいただけたら」と意欲を語る。

  • Mariya Suzuki & Rie Yamane
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ちなみにMariyaさんが東京で個展を行うのは、今回で4回目となる。「個展の時はいつも最後にバタバタしてしまうので、今度こそ余裕をもって準備を行いたいと思います。せっかく白い内装のギャラリーなので、部屋全体をひとつの作品にできたらいいですね」。 ふたりが確実に共有するのは、モノづくりへの情熱だ。“もっとうまくなりたい”。そんな純粋な気持ちに突き動かされ、日々絵を描くMariyaさん。それを心で受け止め、ギャラリーという限られた空間を使って最善の形で表現すべく模索する山根さん。ふたりの真っすぐな想いが交錯するその先には、果たしてどんな光景が広がっているのだろうか。

item list

JOURNAL STANDARD relume の新作アイテムを、
お気に入りの私物と合わせてコーディネイトいただきました。

  • Item list1

    大人がスタンダードなダッフルコートを着る時のお手本コーデ。インナーにシンプルな無地のニットを合わせ、肩の力が抜けたこなれ感のある着こなしを演出。ニットの色味を鮮やかなピンクにすれば、地味になりがちな冬場のコーデが、明るく軽やかな雰囲気に。

    • LONDON TRADITION

      XL LONG DUFFLE

      ¥40,000+(tax)
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    • A.P.C.

      WOOL KNIT PULL OVER

      ¥25,000+(tax)
  • Item List2

    ストリートのイメージが強いライダースジャケットを高級感のあるムートンでつくった個性的なアイテムをトップスに。ボトムスにはエレガントなブラウンのワイドパンツをコーデ。ストリートとエレガントを組み合わせたスタイリングが新鮮だ。

    • TWINS FLORENCE

      MOUTON RIDERS JACKET

      ¥200,000+(tax)
    • JOURNAL STANDARD relume

      ジョーゼットベルトツキ
      ワイドパンツ

      ¥9,000+(tax)
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  • Item List3

    フェイクムートンのコートは羽織るだけでコーディネートを完結できるほど存在感たっぷりの一着。素材感はラグジュアリーだが、ノーカラーのシンプルなデザインなのでカジュアルにも合わせられる使い勝手の良さが魅力。袖をロールアップしてもカワイイ。

    • JOURNAL STANDARD relume

      FAKEムートン
      ノーカラーコート

      ¥14,000+(tax)
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    • JOURNAL STANDARD relume

      FAKEスエードセットアップ

      ¥14,000+(tax)
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    • FRANKIE

      デニムホワイト

      ¥38,000+(tax)
    • ADA

      リングバックルレザーベルト

      ¥15,500+(tax)
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  • Item List4

    背丈の高い人にはロングコートがよく似合う。少し肩の落ちた大きめのサイズ感は今のトレンド。キャメル色のコートのインナーにブラックのノーカラーのブラウスを合わせることで、全体的にメリハリの効いた着こなしとなっている。

    • JOURNAL STANDARD relume

      CAMEL WOOL MELTON COAT

      ¥70,000+(tax)
    • JOURNAL STANDARD relume

      ジョーゼット
      バックタックブラウス

      ¥9,000+(tax)
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    • RACHEL COMEY

      SLIM LEGION PANTS

      ¥39,000+(tax)

※その他本人私物。

next story

栗原友 ↦ 石川ペロ

栗原友 ↦ 石川ペロ

次回は料理研究家として、飲食店の企画やクッキングスクールの主催など幅広く活躍する栗原友さんと、その友人でアーティストのステージ衣装などを手がけるペロさんが登場します。公開は11月下旬の予定です。お楽しみに。

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